製作協力した京アニ作品のポスターを前に、「作品の存在を伝えたい」と話す森脇映像情報室長(京都市中京区・京都文化博物館)

製作協力した京アニ作品のポスターを前に、「作品の存在を伝えたい」と話す森脇映像情報室長(京都市中京区・京都文化博物館)

 京都文化博物館(京都市中京区)は、同館が製作に協力した宇治市の京都アニメーションの作品の宣伝ポスターを展示している。同社第1スタジオ(伏見区)での放火殺人事件に心を痛めた学芸員が「せめて、優れたアニメーターたちが手掛けた作品のことを知ってもらいたい」と企画した。

 ポスターは「たまこまーけっと」や「響け!ユーフォニアム」、「リズと青い鳥」などのテレビアニメ、映画計5作品の6枚。同館では、18日の事件発生を受け、21日からフィルムシアターのある3階エレベーターホールに掲出した。

 同館は企画上映やイベント開催を通じて京アニとゆかりが深く、2012年から支援を開始。主に作品世界のモチーフとなる施設への取材をコーディネートしてきた。「たまこ」では出町桝形商店街(上京区)、「響け」は莵道高(宇治市)の校舎などが、主人公らの生活する場所として精緻に描かれている。

 森脇清隆映像情報室長は、「事件はあまりに不条理で受け止めきれない」と嘆き、「取材現場でも若いスタッフたちがわいわいとアイデアを出し合う光景が思い出される。こんな時だからこそ、京都の映像文化を担う京アニを理解する助けになれば」と話している。無料。月曜休み。