50歳代のサラリーマンを対象にした就労体験プログラムを催す古川町商店街。近年、個性的な店のオープンが続く(京都市東山区)

50歳代のサラリーマンを対象にした就労体験プログラムを催す古川町商店街。近年、個性的な店のオープンが続く(京都市東山区)

 古川町商店街(京都市東山区)と周辺の活性化に取り組む「白川まちづくり会社」は、50~60歳代のサラリーマンを対象に、京都に滞在しながら、店のスタッフとして就業体験するプログラムを今月から催す。定年後の独立開業など、人生後半戦の生き方について考える場にしてもらう。

 同商店街は一時、空き店舗が目立っていたが、近年は個性豊かな店の新規オープンが相次ぐ。まちづくり会社と佛教大(北区)、民間のシンクタンク「定年後研究所」(東京都)などが企画した就業体験プログラム「京都リカレントステイ」では、定年を控えたサラリーマンたちが、そうした店で、店舗運営や地域振興について学ぶ。
 初回は13日から来年2月にかけて、首都圏から参加する4人が1カ月に2~3日、京都に宿泊しながら、フィールドワークとして自家焙煎(ばいせん)のコーヒーショップや食料品のセレクトショップなど3店舗で働く。
 具体的には、仕入れやコーヒーの焙煎などを体験し、経営や店主のこだわりに触れる。一方で店の改善点や商品仕入れの提案について企画書にまとめる“宿題”もある。まちづくり会社では商店街の歴史や、コミュニティーの活性化についての座学もある。
 商店街以外にも、旅館やレストランでの就労体験なども用意し、7人が参加。いずれのコースにも、京都府の担当者による移住支援策の説明や、佛教大教授らによる京都の歴史や文化にまつわる講義が付く。
 まちづくり会社は「定年後を念頭に学び直す『リカレント』の取り組みが近年注目されているが、フィールドワークと組み合わせたものは珍しいのでは」としており、「将来、もし商店街で開業する仲間が出てきたら、うれしい」と期待している。