清掃と警備、案内の1台3役を担うオムロンの複合型サービスロボット

清掃と警備、案内の1台3役を担うオムロンの複合型サービスロボット

 オムロンは9日、清掃と警備、案内業務を自動化した1台3役の複合型サービスロボットを開発し、2020年5月から提供を始めると発表した。機器単体を売り切るモデルではなく、定額制の「サブスクリプション」を導入。人手不足に悩む小売店や施設向けの市場を開拓する。

 オムロンは、15年に買収した米産業用ロボットメーカーの技術を用い、自らルートを考えて走行する人工知能(AI)搭載の自動搬送ロボットを工場向けで展開。今回は多くの人が行き交う商業施設やホテル、オフィス向けに初めて投入するロボットとなる。

 社会インフラ事業を手掛ける子会社のオムロンソーシアルソリューションズ(東京)が開発した。カメラで周囲を記録し、遠隔で確認できるほか、前面のモニターで動画を映し出すこともでき、動く防犯カメラやサイネージ(電子看板)としても活用できる。台車部分にブラシを備え、床面のごみも吸い取る。

 簡単に設定ができるよう、人が手押しで移動させた経路を覚え、障害物を避けながら自動で走行する。サービスロボットの安全性を認証する国際規格も取得し、人が多い日中や夜間の閉店中も活用できるため、稼働率を高められるという。標準機はフル充電で平均5~6時間稼働できる。

 料金は1台につき月額20万円程度に設定。今後は侵入者や急病人など異常を検知した場合に警備担当に知らせる機能も付加する予定。30年度までにサービスロボットで国内1万台の提供を目指す。