戦没者を追悼する石碑に献花する遺族(長岡京市天神2丁目)

戦没者を追悼する石碑に献花する遺族(長岡京市天神2丁目)

 乙訓地域で唯一の空襲「神足空襲」があった京都府長岡京市でこのほど、平和を考えるフォーラム(市、市教委主催)が開かれた。戦後74年を迎える夏に子どもたちや遺族が献花し、鎮魂の祈りをささげた。広島平和記念資料館(広島市)の前館長も訪れ、戦後の歩みと記憶の継承について講演した。

 神足空襲は1945年7月19日にあった。同市神足地区が米軍の銃撃を受け、16歳の女性が死亡し、数人がけがをした。市はこの日を「平和の日」と制定し、戦争の悲惨さを考える催しを毎年開いている。

 被弾した煙突が復元された「平和祈念碑」(同市東神足2丁目)では献花式があった。神足保育所の子どもたちが千羽鶴をささげ、出席した約60人が平和への思いを新たにした。

 「戦没者追悼の碑」(同市天神2丁目)でも献花が行われ、市戦没者遺族会長の土岐治夫さん(81)=同市うぐいす台=も参加した。石碑に花を手向けながら、戦地に向かう父の姿を思い出していたという。

 小学1年だった当時、京都駅へ見送りに行き、お守りを手渡した。「『元気で帰ってきてな』と声を掛けたのが最後の会話になりました」。激戦地となった沖縄県糸満市で、父は命を落とした。

 土岐さんは「平和の時代が続くことを祈っています」と語り、石碑を見つめた。