豊郷町役場

豊郷町役場

 滋賀県豊郷町の男性町議(64)が顧問を務める会社が30年以上にわたり、町有地を同社の資材置き場として占有していたとして、町が資材の撤去と使用期間の賃料を求める方針であることが分かった。町は6年前に事実を把握しながら、具体的な対策を打ってこなかった。町議は「土地は父が町から譲り受けたと聞いていた。不法占有ではない」としている。


 町有地は、同市安食南の住宅街にある約200平方メートル。男性町議が顧問を務める電気通信会社の向かいにあり、工事用の資材や道具が置かれている。男性町議によると、30~40年前、父親が町に事業で協力した見返りとして譲り受けたものとし、「土地が町の名義のままとは知らずに使っていた」という。
 町はこうした状態を6年前に把握していたが、これまで「(担当課が)手を打ってこなかったのかどうか分からない」(伊藤定勉町長)としている。
 町は、この町有地を売却する意向で、見込みの収入額を含む補正予算案を12月議会に提案したが、9日にあった予算決算常任委員会で、町有地のずさんな管理を疑問視する声が上がり、賛成少数で否決された。
 伊藤町長は「対応に時間がかかってしまったのは不徳の致すところ。すみやかに引き渡しを求める手続きに入りたい」とし、男性町議は「強引に資材を置いていたわけではない。(撤去などに向けて)町と話し合う」としている。