同性婚が法的に認められたフランスを訪れ、LGBT(性的少数者)の実態を学びたい|。京都市内の私立高3年の男子生徒(18)が同国への渡航費を、インターネットを通じたクラウドファンディングで募り、広く協力を呼び掛けている。関心のない人にも考えてもらう機会をと、同手法を選んだという。

 生徒は小学高学年の頃、男性に心引かれることに気付き、「自分は普通じゃない」と悩んだ。中学卒業間際、保健室の壁に「LGBTの本を扱っています」との張り紙を見つけ、養護教諭に打ち明けた。「差別は強いかもしれないけど、闘うのではなく楽しんで生きなさい」と助言を受け、両親にも明かす勇気を持てたという。

 高校に入学後、社会ではLGBTに理解を示す兆しが出始めていた。「友人にも自分にもうそをつきたくない」と、同級生に公表。自ら勉強会を主催するなど積極的に発言するようになった。

 それでも多数の人は関心がないと感じ、自身も「偏見や差別を受けるのでは」との恐怖心が常にある、という。同性愛者が多く暮らすパリのマレ地区でもヘイトクライム(憎悪犯罪)が絶えない現実を知り、「負の部分も含めて学びたい」と、この夏休み中の渡航を考えた。

 母親や高校の教諭らからも「将来の人生観や学問に糧になる」と励まされ、「踏み出す勇気が出た」という。卒業後は大学に進み、LGBTについてより専門的に学ぶ意向で、生徒は「クラウドファンディングは多くの人に理解を得られないと成功しない。社会と接点を持つ方法で挑戦したい」と話す。

 目標額は27万円で、7月末まで募る。アドレスは、https://kokokamainparis.wixsite.com/link