大津地裁

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 大津市大萱6丁目の丁字路で5月に保育園児の列に車が突っ込み園児ら16人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた女(53)の論告求刑公判が10日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれ、検察側は禁錮5年6月を求刑した。

 亡くなった男児と女児=ともに当時(2)=の父親、重傷を負った女児2人の父母、担任だった保育士の代理人の計5人が意見陳述した。男児を亡くした父親は「返事をしない写真に話しかけるつらさ、遺骨を抱えて話しかけるつらさが分かりますか」と涙声で訴えた。女児を亡くした父親は「弟を抱っこするなど優しい子だった。もっと遊んであげていたら。もっと抱っこしていたら」と悲しみを吐露した。5人全員が厳罰を望んだ。女は時折、服の袖で涙をぬぐいながら、うつむいて聞いていた。

 起訴状によると、5月8日午前10時14分ごろ、乗用車を運転中、確認を怠って右折し、対向の軽乗用車と衝突。はずみで軽乗用車を、歩道の園児ら16人の列に突入させ、園児2人を死亡させ、園児と保育士計14人に重軽傷を負わすなどした、としている。