掛け軸や巻物など貴重な寺宝が並ぶ「宝物虫払会」(京都市左京区・真如堂)

掛け軸や巻物など貴重な寺宝が並ぶ「宝物虫払会」(京都市左京区・真如堂)

 京都市左京区の真如堂(真正極楽寺)で25日、蔵に保管する寺宝を虫干しし、一般公開する「宝物虫払会(むしばらいえ)」があった。参拝者は僧侶の解説にメモをとるなどして、貴重な掛け軸や巻物などを間近に鑑賞した。

 年に一度、夏の土用の風を宝物に通す恒例行事。本堂には、応仁(おうにん)の乱を描いた重要文化財「真如堂縁起」の写本や三十六歌仙の屏風(びょうぶ)、狩野山雪の「寒山拾得(かんざんじっとく)」(重要文化財)といった宝物約200点が並んだ。

 今年は修復が完了した江戸時代の仏膳も初めて展示した。鳳凰(ほうおう)が描かれた朱塗りの仏膳に、訪れた人は食い入るように見入っていた。京都市上京区の女性(37)は「普段見られないものをゆっくり見られる貴重な機会」と話した。

 参拝者は、本堂入り口で振る舞われた暑気払いのビワ湯でのどを潤し、ひとときの涼を味わっていた。