花傘を青竹でたたく氏子らと、花を取り合う参拝者ら(滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野・大鳥神社)

花傘を青竹でたたく氏子らと、花を取り合う参拝者ら(滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野・大鳥神社)

 滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野の大鳥神社でこのほど、大原祇園(県指定無形民俗文化財)の本祭があった。炎天下、「花奪(はなば)い神事」が営まれ、縁起物の赤い造花を参拝者らが荒々しく奪い合った。

 同神事は祭礼の名物で「けんかまつり」とも言われる。高さ2・5メートルの花傘から取った花を家に持ち帰り、まつると無病息災などのご利益があるという。

 この日午後3時、地元9地区の花傘約50基が境内に集まった。氏子らが1基ずつ青竹でたたき、押し倒すたび周囲にいた大勢の人たちが造花に殺到した。花の取り合いに初参加した看護師の男性(45)=同市土山町=は「疫病退散の願いも込められているので職場に持って帰りたい」と笑顔で汗をぬぐった。