大江町の夏を盛り上げる「鬼力の由良川夏まつり」の会場(京都府福知山市大江町河守)=福知山市役所大江支所提供

大江町の夏を盛り上げる「鬼力の由良川夏まつり」の会場(京都府福知山市大江町河守)=福知山市役所大江支所提供

 京都府福知山市大江町で8月3日に開かれる夏の恒例イベント「鬼力の由良川夏まつり」で、運営資金不足が深刻化している。過疎高齢化の影響で協賛金集めが難しくなり、不足分の穴埋めに充ててきた繰越金も残りわずか。関係者は「今年で最後の開催になるかもしれない」と頭を抱える。

 まつりは1988年、大江駅の開業を記念して同駅周辺で始まった。花火約500発が打ち上げられ、例年約2千人が訪れる。昨年は7月の西日本豪雨の影響で中止となった。

 主催の「大江山酒呑童子祭り実行委員会」によると、まつりの運営費は花火代を含めて例年500万円程度かかるという。これまでは、町内外で募る協賛金や過去の繰越金、府の補助金などでまかなってきた。

 協賛金は、個人による振り込みのほか、実行委メンバーが町内外の商店や事業所などに出向いて直接交渉し、ここ数年は300万円ほどが集まっている。ただ、頻発する水害や過疎高齢化の影響で町内の商店は撤退が相次ぐ。残った商店主らも財布のひもが固くなり、今年も交渉が難航しているという。

 不足分の200万円は過去の繰越金で補ってきたが、警備費用の増大などもあって蓄えは年々減少。今年の開催で底を突く見込みで、来年以降の資金確保のめどが立っていない。

 また、実行委が毎秋に開いている「大江山酒呑童子祭り」も、同様に資金繰りが厳しくなっている。これまで運営費の大部分に充ててきた市の補助金が、今年は財政健全化に向けたコストカットを名目に約220万円から60万円に減額されるという。実行委の岡野和樹さん(68)は「二つの祭りを開催するのは予算的に厳しい。無念だが、来年は夏まつりを断念して酒呑童子祭りに一本化するかもしれない」と打ち明けた。