京都地裁

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 京都市西京区の産婦人科病院「身原病院」が、不妊治療中だった患者の受精卵を凍結した胚を紛失させたとして、元患者夫婦が同院に対して慰謝料など約2300万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、京都地裁(久留島群一裁判長)で開かれた。病院側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、同病院は2015年、女性から採取した卵子を受精させ、細胞分裂した五つの受精卵を凍結保存した。17年9月、女性が妊娠に向けて胚を使用しようとした際、病院側から「胚を紛失した」と連絡があった。夫婦側は治療費や慰謝料を求めている。

 国内では、凍結胚の保存や管理に関する規定はなく、運用は各医療機関に委ねられており、事故時のガイドライン策定などが課題となっている。