内覧会で披露された重要文化財「金銅誕生釈迦仏立像」(滋賀県甲賀市信楽町・MIHO MUSEUM)

内覧会で披露された重要文化財「金銅誕生釈迦仏立像」(滋賀県甲賀市信楽町・MIHO MUSEUM)

 奈良時代の紫香楽宮(しがらきのみや)に関連する文化財を集めたMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市)の夏季特別展「紫香楽宮と甲賀の神仏―紫香楽宮・甲賀寺と甲賀の造形」(京都新聞など主催)が27日に開幕する。26日の内覧会で、天平文化を継承する仏像や神像、写経など地域の名品が披露された。

 紫香楽宮は8世紀半ばに造営され、甲賀寺で大仏の造像も企図されたが、短命に終わった。同展では、遺跡調査の成果や周辺寺院の神仏の多様な造形を展示し、仏都紫香楽宮が歴史に果たした役割を紹介する。

 会場には国宝1件、重要文化財13件を含む計約80件を出品。紫香楽宮跡関連では、万葉集の歌の一部が墨書きされていた「歌木簡」や、大仏造立事業とされる銅鋳造工房跡「鍛冶屋敷遺跡」などの貴重な出土品を並べる。

 仏教美術品では、天平期に作られた善水寺(湖南市)の「金銅誕生釈迦仏立像」や金勝寺(栗東市)の「木造女神坐像」「木造僧形神坐像」など彫刻技術に優れた近江南部の神仏像がそろう。常明寺(甲賀市)の「大般若経」など写経の逸品もあり、招待客は歴史ロマンに思いをはせ、熱心に見入っていた。

 9月1日まで。月曜休館(8月12日開館、翌13日休館)。有料。