新しい「京都みなみ会館」のメインスクリーン(京都市南区西九条川原城町)

新しい「京都みなみ会館」のメインスクリーン(京都市南区西九条川原城町)

旧京都みなみ会館と移転先図

旧京都みなみ会館と移転先図

 京都を代表するアート系映画館「京都みなみ会館」(京都市南区西九条)が8月23日に復活、再開することが分かった。昨年3月末にいったん閉館し、九条通を挟んで北東側の建物への移転を進めていた。スクリーン数は従来の1から3へ拡充する。こけら落としとなる23日の初回には、1977年の米国映画「未知との遭遇」を上映する。

 新しい京都みなみ会館は、九条通沿いの元金融機関だった鉄筋コンクリート2階建ての建物を改装。1階はメインスクリーン(126席)と受付を設ける。新旧の映画に対応できるようデジタルとフィルムのどちらも上映可能にする。2階には54席と30席の2スクリーンを設ける。

 もともと同館は1963年に開館。88年にアート系映画館に変わり、こだわりのある作品上映で全国からファンを集めた。賃借していた建物が老朽化し、昨年3月末で閉館していた。

 23日は「新しいみなみ会館と、未知との遭遇を」という思いも込めて、三つのスクリーンすべてで最初にスティーブン・スピルバーグ監督の「未知との遭遇」を上映した後、入れ替え制でほかの名作映画も上映する。24、25日には、みなみ会館で人気の怪獣特撮映画の特集。以降、監督やテーマごとの特集上映、新作のロードショー公開などを組み合わせた個性的な上映をしていく。

 週末のオールナイト上映も復活させる。

 吉田由利香館長(31)は「1964年の東京五輪の前年に開館したみなみ会館が、くしくも次の東京五輪の前年にオープンする。これまでの軌跡を背負い、新しい歴史を積み重ねたい」と語る。

 京都市内のアート系シアターは、烏丸四条の京都シネマ(スクリーン数3)、2年前にオープンした出町座(上京区、同2)もあり、作品選びなどの個性が問われることになる。