青葉容疑者の自宅アパートの家宅捜索で、一部が壊れた大型スピーカーを運び出す京都府警の捜査員(26日午前10時半、さいたま市見沼区大和田町1丁目)

青葉容疑者の自宅アパートの家宅捜索で、一部が壊れた大型スピーカーを運び出す京都府警の捜査員(26日午前10時半、さいたま市見沼区大和田町1丁目)

 京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、男女34人が死亡、34人が重軽傷を負った事件で、青葉真司容疑者(41)=殺人や現住建造物等放火などの容疑で逮捕状=が、建物内にガソリンをまくためのバケツを2個用意していたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。遺留品のガソリン携行缶の残存量から、放火には10リットル以上が使用された可能性があるという。

 現場付近では、青葉容疑者が用意したとみられる包丁6本がむき出しの状態で発見されており、京都府警捜査本部は、青葉容疑者が大勢の従業員を殺害するため、周到に計画を立てていた可能性もあるとみている。

 府警は同日、さいたま市見沼区大和田町1丁目の青葉容疑者の自宅アパートを家宅捜索し、一部が壊れた大型スピーカーなどを押収した。

 青葉容疑者は身柄を確保された際、「小説を盗まれたからガソリンで火を付けた」と話していたが、今のところ会社側との接点は確認されておらず、押収した資料を基に動機の解明を進める。

 捜査関係者によると、放火現場となった第1スタジオ付近でガソリン携行缶(20リットル)二つが見つかり、うち一つは中身が半分以下に減っていた。青葉容疑者が事件直前、バケツに移し替えたとみられる。携行缶の残量を調べたところ、移し替えられたガソリンは同容疑者が所持していたバケツ1個に入りきらない分量だったという。府警は、青葉容疑者がバケツ2個を使い、ガソリンをまいた可能性もあるとみている。

 青葉容疑者は事件前日の17日午前、現場から南約6キロのホームセンターでガソリン携行缶やバケツ、台車などを購入。付近の防犯カメラには、青葉容疑者とみられる男が携行缶などを載せた台車を押して歩く姿が写っており、映像からはバケツ2個が重なった状態で袋に入っているのが確認できる。