ボートレースにデビューしたばかりの香川颯太さん(左)と20年余りのキャリアがある母の素子さん=大津市茶が崎・びわこボートレース場

ボートレースにデビューしたばかりの香川颯太さん(左)と20年余りのキャリアがある母の素子さん=大津市茶が崎・びわこボートレース場

 水面を疾走する競艇のボートレーサーとして今秋、京都府立鳥羽高校出身の香川颯太(そうた)さん(19)=京都市南区=がデビューを飾った。母親の素子さん(42)も現役のボートレーサーで、ともにびわこボートレース場(大津市)を拠点にする。母と息子の現役選手の誕生は初めてといい、颯太さんは「始まったばかり。けがをせずに長く続けたい」と母の背中を追う。


 颯太さんは鳥羽高を卒業後、昨年10月にボートレーサー養成所(福岡県柳川市)に入った。進学や就職の進路を考えた際、「何となくボートレーサーを選んだ」と振り返るが、「小さい頃から触れてきた」という母の姿に触発された。素子さんは「息子は性格が優しい。我慢するしかないよ」と送り出した。
 養成所で颯太さんは1年間、ボートの操縦や整備などをみっちり学び、11月にびわこボートレース場でデビューした。各地を転戦しながらレースがない日に顔を合わせると、息子のレース映像を見て母がアドバイス。琵琶湖で一緒に練習することもある。「初めての会場はレース場の広さなども教えてもらいます」と、颯太さんは約20年のキャリアを持つ母を頼もしげに見る。
 潮の流れを読んで操縦し、整備するボートのプロペラの位置が1ミリ違ってもレースに影響するなど、ボートレースの世界は奥深い。素子さんは「息子は伸びしろもあるので、少し期待しています」と笑う。
 颯太さんはまだ最下位の6着が多い。それでも「楽しいです。母と反省会をして練習して次に生かしたい」。充実感を口にし、一歩ずつ高みを目指す。