八坂神社などののぼりを立て、舟屋が立ち並ぶ湾内を進む祭礼船(伊根町・伊根湾)

八坂神社などののぼりを立て、舟屋が立ち並ぶ湾内を進む祭礼船(伊根町・伊根湾)

 海の安全や大漁を祈願する「伊根祭」の本祭が28日、京都府伊根町の伊根湾で営まれた。のぼりに彩られた「祭礼船」と祭り囃子を奏でる船「神楽丸」の2隻が、湾を横断して対岸の八坂神社へ渡る「海上渡御」を行った。

 祭礼船は今年、雨で亀島地域4地区ののぼりが船に立てられなかったが、八坂神社など地元の神社ののぼりを立て、午後1時過ぎ、舟屋が立ち並ぶ亀島地域を出航。氏子ら約60人が乗った船上では、子どもたちが船首で軍配を払い、棒振りや太刀振りを元気良く披露した。

 神楽丸も氏子約30人が乗り込み、祭礼船と共に海上をゆっくり進みながら、太鼓や笛の音をなぎの海に響かせた。

 2隻は海上約2キロを30分ほどかけて渡御。一行は上陸後、八坂神社で神楽舞などを奉納した。

 平田地域では、子どもたちが街中でみこしを担ぐなどした。

 伊根祭は、八坂神社(京都市)にゆかりが深い例祭で、江戸時代から続く。伊根町の夏の風物詩として知られ、今年も観光客らが、舟屋を背景に進む2隻に沿岸からカメラを向けていた。