原爆被害者の慰霊碑に献花し、手を合わせる参列者たち(京都市東山区・霊山観音)

原爆被害者の慰霊碑に献花し、手を合わせる参列者たち(京都市東山区・霊山観音)

 広島、長崎への原爆投下で犠牲となった人たちを追悼する「京都府原爆物故者慰霊式典」が28日、京都市東山区の霊山観音で営まれた。夏の強い日差しが照り付ける中、被爆者や遺族たちが、核兵器のない平和な世界の実現を祈った。

 府原爆被災者の会が毎夏開いており、今回で51回目。慰霊碑には今年新たに7柱が加わって875柱がまつられ、参列した約70人が慰霊碑に白菊を献花した。

 広島で被爆した長谷部松子会長(79)は式辞で一昨年の米朝首脳会談以降の国際情勢に触れ、「核廃絶への淡い希望を抱いたが、最近は悪化しているとさえ思える」と危機感を示した。その上で、「被爆の実相を正しく語り継ぎ、恒久平和を体力の許す限り訴え続けていく」と誓った。