台風で倒れ、安曇川支流麻生川にかぶさる人工林のスギ。倒木がそこかしこで道や電線を分断した(2018年9月19日、同市朽木麻生木地山)

台風で倒れ、安曇川支流麻生川にかぶさる人工林のスギ。倒木がそこかしこで道や電線を分断した(2018年9月19日、同市朽木麻生木地山)

 災害復旧の妨げとなる人工林などの倒木について、滋賀県の三日月大造知事は12月中旬の県議会一般質問で、事前伐採を含めた防止策を進める考えを明らかにした。場所の選定や伐採の基準を整理した上で「モデル的に実施することを検討していきたい」と述べた。

 9月の台風15号で大規模停電が発生した千葉県では、山の上の鉄塔や電柱の復旧に向かった作業員が大量の倒木に阻まれたことが課題となった。滋賀県内でも昨年9月の台風21号の際、高島市朽木で県道が倒木で通行止めとなり、山間部の集落が孤立状態になった。

 三日月知事は、道路や送配電施設周辺の倒木防止について「事前に伐採することが有効な手段の一つ」との認識を示した。実施に向けた検討課題として、森林所有者らの合意取り付けや、倒木危険度の判断基準、費用負担などを挙げた。

 県は、市町や電気・通信事業者と連携し、高島市での実施を念頭に来年度のモデル事業を検討する。

 清水鉄次県議(さざなみ)の質問に答えた。