岩倉具視幽棲旧宅の表門横の土塀で見つかった「坂本龍馬」の落書き(29日午後6時49分、京都市左京区)

岩倉具視幽棲旧宅の表門横の土塀で見つかった「坂本龍馬」の落書き(29日午後6時49分、京都市左京区)

岩倉具視幽棲旧宅の土塀で見つかった落書き(29日午後6時26分、京都市左京区)

岩倉具視幽棲旧宅の土塀で見つかった落書き(29日午後6時26分、京都市左京区)

 京都市は29日、国指定史跡「岩倉具視幽棲(ゆうせい)旧宅」(左京区)の敷地南側の土塀と駒札の計3カ所に幕末の志士・坂本龍馬などの名を記した落書きが見つかったと発表した。市は文化財保護法違反などで下鴨署や文化庁に被害を届け出る。

 市文化財保護課によると、敷地南西にある表門付近の土塀に墨で「坂本龍馬」と縦1メートル、横0・3メートルにわたって書かれ、南東側の通用門そばの土塀に「Paddy」「参上」、同門前の駒札に同じ英語の落書きがあった。28日午後5時ごろ、旧宅の管理業者職員が閉館後に落書きを見つけ、所有する市に報告していた。

 旧宅は幕末に命を狙われた後の明治元勲・岩倉具視が一時住み、薩摩藩士らと密談をした。龍馬も訪れたとの記録が残り、大政奉還(1867年)の裏舞台になった。敷地(約1550平方メートル)には主屋など当初の建物3棟や国登録有形文化財の対岳文庫がある。市は2013年に寄付を受けた。

 今回の被害が外壁などが中心だったため通常公開を続ける方針。市文化財保護課は「文化財への落書きは残念というほかない。防犯カメラの増設を含めて必要な対策を検討する」としている。