上体を揺らしながら堂内を回り念仏を唱える僧侶たち(13日午後4時20分、京都市東山区・六波羅蜜寺)

上体を揺らしながら堂内を回り念仏を唱える僧侶たち(13日午後4時20分、京都市東山区・六波羅蜜寺)

 国の重要無形民俗文化財に指定されている「空也踊躍(ゆやく)念仏」が13日夕、京都市東山区の六波羅蜜寺で始まった。僧侶が首から提げた鉦(かね)を鳴らし「ノーボーオミトー」「モーダーナンマイトー」と唱え、堂内を巡った。


 平安時代中期に同寺を開いた空也が、悪疫退散を願って始めた念仏に起源を持つ。鎌倉時代に念仏が弾圧された時から代々の住職が口伝で継承しているといい、外部に聞かれても分かりにくいよう「南無阿弥陀仏」とは唱えない作法や独特の動作が受け継がれている。
 午後4時、川崎純性住職ら5人が本堂の秘仏・十一面観音菩薩(ぼさつ)立像を納めた厨子(ずし)の前で読経した。その後、体を揺らして踊るような動作をしながら鉦をたたき、内陣を回った。約100人の参拝者が、夕暮れが迫る真冬の堂内で僧侶の動きを見守った。
 31日まで毎日午後4時から営まれる。公開は30日まで。