天井は黒色を基調とした常設展示室のイメージ図=滋賀県提供

天井は黒色を基調とした常設展示室のイメージ図=滋賀県提供

 滋賀県は13日、長期休館中の県立近代美術館(大津市瀬田南大萱町)の再開に向け、施設の老朽化対策工事の実施設計をまとめた。展示室の内装やエントランスロビーの天井を改修するほか、給湯器を備えた授乳室、子連れで入れるファミリートイレを新設し、来館者の利便性や安全性の向上を図る。

 常設展示室は日本画の展示を想定して天井は黒色を基調とし、発光ダイオード(LED)のダウンライトを設置する。洋画や彫刻など多ジャンルを想定した企画展示室は白色を基調に、天井に照明をはめ込む「光天井」を採用する。

 ロビーのつり天井を補強するほか、美術館ボランティアの活動室や、親子で休憩できるキッズスペースを新設する。施設管理に電子錠を導入する。

 同館の老朽化対策は新生美術館の整備断念を受けて実施する工事で、予算は11億2500万円。来年4月ごろに着工し、2021年度の早い時期の開館を予定している。

 また、県は同日の県議会教育・文化スポーツ常任委員会で、県立琵琶湖文化館(大津市打出浜、休館中)の機能継承の検討状況を報告した。学識者らでつくる懇話会で出た意見として、「近代美術館の拡張ではなく、独立性の高い施設、専門性の高い組織が必要」との考え方や、「後継施設の立地は収蔵品の寄託者が最も多く、交通の利便が良い大津市がふさわしい」との声があったことを説明した。