甲良町役場(滋賀県)

甲良町役場(滋賀県)

 滋賀県の甲良町議会は13日、個人情報が記載された税務資料の流出など相次ぐ不祥事で町政を混乱させたとして、野瀬喜久男町長の不信任決議案を賛成8、反対2、退出2で出席議員の4分の3を満たし、可決した。野瀬町長は議会を解散する方針を示唆した。

 首長の不信任決議案の可決は滋賀県内でも珍しい。甲良町議会は昨年の12月議会でも同様の理由で同案を提出し、否決。翌月に野瀬町長が辞職し、2月の出直し選で無投票再選されている。

 同案は不信任の理由として、知人から借りた前回町長選の資金300万円超などを収支報告書に記載していなかったとされる指摘や、昨年11月に町民の氏名や税額など個人情報が記載された税務資料の原本が流出した問題など8点を挙げ、「町長としての素養がなく器でない。行政執行能力に欠け、町の発展・向上は望めない」とした。

 これに先立ち、税務資料の流出問題の経緯を調査するため話し合ってきた特別委員会の報告書が提出されたほか、同問題の全面検証と個人情報の管理徹底を町に求める決議案が賛成多数で可決された。

 野瀬町長は閉会のあいさつで、「前回の不信任決議案の内容と同じで、すでに1月に職を辞して当選している」と議会の姿勢を批判しつつ、「事務遂行のミスが起こらないよう、職員の向上に努めたい」と述べた。地方自治法に基づき、10日以内に議会を解散しなければ失職するが、取材に対し、「(解散の)意向が今は強い」と話した。

 解散の場合、任期満了に伴う町議選の日程(来年1月21日告示、26日投開票)は変わらない見込み。