試合終了後、グラウンドで選手たちをねぎらう京産大の大西監督

試合終了後、グラウンドで選手たちをねぎらう京産大の大西監督

 ラグビーの全国大学選手権は15日、熊谷ラグビー場などで3回戦4試合が行われた。京産大(関西4位)は19―24で日大(関東リーグ戦2位)に競り負けた。

 試合後のグラウンドで、京産大の選手たちは号泣した。大西監督が「泣いている姿を一度も見たことがない」という4年生のナンバー8ファカイも顔をくしゃくしゃにした。看板のFWが何度も見せ場をつくりながらも敗戦。今季で退任する「大西先生」のラストゲームになった。
 12-17で迎えた前半終了間際の攻撃に京産大の意地がのぞいた。相手ゴール前のスクラムで得たペナルティー。PGによる3点で点差を詰める選択肢もあったが、スクラム勝負でトライを狙った。「あそこは本当の意味で、制さなければならないFW勝負。われわれの選択は揺るぎのないもの」と大西監督。得点できなかったが、練習してきたこだわりのプレーを貫いた。
 高校時代は無名の選手も大学で鍛え上げ、日本一を狙うチームを作り上げてきた。日本航空石川高で控え選手だったプロップ寺脇はスクラムの要「3番」を任された。「京産大に入っていなければ、ここまで成長できなかった。僕らは前に進むだけ。FWでは勝っていた」と顔を上げた。
 身長163センチのフッカー宮崎は「大西先生と日本一の景色を見ようと、本気で思っていた。こんな僕を使ってくれて、感謝しかない」と涙をこらえきれなかった。
 伊藤主将は「FWでは負けないというプライドを持って戦った。失点は要所での自分たちのミス」。京産大の誇りはそのままに、全国舞台を後にした。