漫画「愛さんと」。主人公の鶴吉(左)とハナ

漫画「愛さんと」。主人公の鶴吉(左)とハナ

「愛さんと」の第2話を描く漫画家HISAさん(舞鶴市白浜台の自宅)

「愛さんと」の第2話を描く漫画家HISAさん(舞鶴市白浜台の自宅)

 企業グンゼを現・京都府綾部市で明治時代に創業し、没後100年を昨年迎えた波多野鶴吉(1858~1918年)とその妻・葉那(はな)の生涯を描く漫画「愛さんと」を、女性漫画家HISAさん=京都府舞鶴市白浜台=が、インターネット配信の電子コミックで連載を始めた。夫婦の出会いと愛を創作も取り入れて描いている。第2話は20日から配信する予定。

 鶴吉は8歳で波多野家分家の養子となり、18歳だった1876(明治9)年、養子先の妹・葉那と結婚した。鶴吉が20代で経済的に行き詰まった時も葉那は離縁せずに愛を貫き、郡是製絲(し)株式会社(現グンゼ)の創業(1896年)を支えた。
 漫画「愛さんと」は、主人公の名を「波多山鶴吉」と「ハナ」としている。7月に配信した第1話では、少年少女だった2人が出会い、互いにひかれてゆく様子、鶴吉が生家に帰ろうとする場面などを、会話や出来事にフィクションを織り込みながら、44ページで描いている。
 HISAさんは2年前、葉那をヒロインにするNHK朝の連続テレビ小説の誘致活動が綾部市で行われていることを知り、漫画連載を始めた。「鶴吉を支えた葉那の素晴らしさを女性の視点で描きたい。10話ほどで生涯を描ければ」と話す。
 漫画のタイトル「愛さんと」は、養蚕業と製糸業が盛んだった綾部が「蚕都(さんと)」とかつて呼ばれていたことと「愛」をかけた。第1話はオリコンブックストア、hontoなど電子書籍販売サイトで217~218円で販売中。