急速な劣化で樹脂製の材料などと一部が交換される竹のベンチ(向日市・竹の広場)

急速な劣化で樹脂製の材料などと一部が交換される竹のベンチ(向日市・竹の広場)

 京都府向日市が地元産の竹を使って整備した公園「竹の広場」(同市寺戸町)のベンチが、破損する状態が相次ぎ、木材や樹脂製の材料で再整備されることになった。近年の酷暑などが原因とみられ「想定外」の早さで劣化が進んだという。竹をPRする場に本物が使えない事態になっている。

 竹の広場は、地元産業の地域振興と放置竹林対策として、市が2016年度にキリンビール京都工場跡地で整備した。イオンモール京都桂川(京都市南区)のすぐそばの好立地で、竹を親しむ「玄関口」に位置付け、総工費約1700万円をかけて地元産の竹を使ったベンチやいすなどを置いていた。
 市は専門家の助言を参考に、完成から5年をめどに順次更新作業を進める予定だったが、近年竹が割れるなどの事態が続いていた。酷暑による強い日差しや相次ぐ台風の影響で急速に劣化し、悪天候の度に修繕が必要な状況になっていたという。費用対効果や安全面を重視し、ベンチ3基の一部を、木材と、竹に似せた樹脂製の資材に交換することにした。事業費は約50万円。現在は一部の使用を中止し、来年2月までに作業を終える。
 比較的状態が良い丸型のいすなどは、一部を補強して設置を続ける。市公園交通課は「使える竹は活用するなどして、竹の魅力を感じられる場を維持していきたい」としている。