明智光秀AIのサンプル画面。LINEで質問するとAIが分析して回答を表示する

明智光秀AIのサンプル画面。LINEで質問するとAIが分析して回答を表示する

 戦国武将明智光秀にゆかりのある京都、滋賀などの14自治体とLINE(ライン)はこのほど、スマートフォンの画面上で人工知能(AI)の光秀とやりとりできる観光用の「明智光秀AI」を共同開発し、提供を開始したと発表した。LINEで送ったメッセージにAIが自動回答するほか、イベントの紹介や謎解きの機能も備えている。


 明智光秀AIはチャットボットというプログラムで、LINE公式アカウント「明智光秀AI協議会」として提供。主君だった織田信長について質問すると「信長様は斬新な考え方をお持ちで、今でいうカリスマ性があると思うのじゃ」と答え、その信長を討った本能寺の変の理由については「同じ志を抱いていても、同じ道を歩んでいたとしても、時として仲を違えてしまうことがあるのじゃ」など光秀の心情を推測したような回答をする。
 現時点で約1万通りの回答が用意されており、ゆかりの観光スポットについて尋ねると歴史的背景や特徴を説明したり、観光マップのアドレスを表示したりする。光秀についてのクイズも1月から順次提供され、滋賀編は5~8月、京都編は9~12月に楽しめる。
 NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の主人公である光秀について今後関心が高まるとみられる中、観光客の誘致や利便性向上につなげようと地元自治体が明智光秀AI協議会を設立し、LINEが事務局を担っている。協議会に参加している京滋の自治体は、京都、福知山、亀岡、長岡京、南丹、京丹後、大津、近江八幡の各市と滋賀県。
 昨年12月、東京・永田町の衆議院第1議員会館であった発表会で、本能寺の変の出陣地となった亀山城がある亀岡市の桂川孝裕市長は「多くの人に亀岡の歴史と文化を知っていただき、光秀とともにまちの新たな発信を進めていきたい」と述べ、光秀の菩提(ぼだい)寺である西教寺がある大津市の越直美市長は「LINEというツールを使うことで、若い人にも光秀に親しんでもらう大きな機会になると思う」と期待した。