ワイエムシィ

ワイエムシィ

 1980年に創業し、翌年から分析装置の液体クロマトグラフィ用充てん剤を販売。現在は充てん剤を詰めた管「カラム」など関連製品の製造販売、受託精製などを手掛ける。

 YMCは、創業時の名前「山村化学研究所」の頭文字を取った。当初は製品ブランド名として使用し、89年に社名変更した。ロゴマークの青は山村隆治会長が知人から、「正義感を表す色」と聞いて決定。Cの読み方は「シーだと間延びする」という社内の意見を取り入れ、「シィ」とした。

 山村会長は社名変更について、「世界へ打って出るのに、海外でも通じる名前にしてアピールしようと考えた」と振り返る。思いが結実し、海外拠点は米国だけでなく中国や韓国、ドイツ、インドなど年々増え続けている。

 京都では昨秋、医薬品の工業生産に欠かせない、分子構造が似た二つの光学異性体(キラル)を分離する技術の研究拠点を左京区に開設した。

 分離にはカラムを通す方法と、野依良治・理化学研究所理事長がノーベル賞に輝いた触媒を用いた手法がある。従来のカラム分離は触媒法より迅速な反面、費用が高額で工業生産に適していなかった。YMCはカラム分離の低コスト化を図り、「ノーベル賞に匹敵するビジネスに育てたい」(山村会長)と意気込む。

(2014年4月20日朝刊掲載)