ワクチン・検査パッケージに必要な書類を提出する利用者(右)=21日、京都市右京区

ワクチン・検査パッケージに必要な書類を提出する利用者(右)=21日、京都市右京区

 新型コロナウイルス対策の行動規制緩和に向けた政府の実証実験が21日、京都府内の料亭で始まった。飲食店での実験は全国初で、ワクチン接種証明書などの確認の円滑な運用などを探る。参加店舗に初日から証明書を手にした客が訪れた。

 感染防止と経済活動再開の両立を図る仕組み「ワクチン・検査パッケージ」の一環。府内では京都市と宇治市の料亭23店で11月3日まで行う。府は10月21日まで飲食店に営業や酒類提供の時間短縮、原則4人の人数制限などを要請しているが、実験対象の店舗は適用されない。

 店は、来店者に接種証明書かPCR検査の陰性結果を確認。二酸化炭素濃度が基準値を超えた際の対応を記録し、効果的な換気法を調べる。通常の来店も受け付ける。

 京都市右京区の桂川沿いにある料亭旅館「嵐山辨慶」には正午ごろ、接種証明書を手にした6人の団体客が訪れた。1年半ぶりに会食を楽しんだ会社役員の男性(38)=右京区=は「リスクを減らしながら楽しく食事することにつながる」と評価した。

 同旅館の磯橋輝彦社長(50)は、実験について聞いた人から予約があった一方、接種証明書の必要性について質問も受けたといい、「いろいろな意見はあるが、以前のような経済活動にしていくため行動を起こしたい」と話した。