京都大学花山天文台 #7
【望遠鏡/展示物】
花山天文台は現在でも、太陽物理学、太陽・宇宙プラズマ物理学、恒星物理学などの研究、教育活動が行われ、アウトリーチ活動の拠点として活用されている。今回は建築以外に、望遠鏡などの観測装置を紹介する。
本館の「45cm屈折望遠鏡」をはじめ、京都大学宇宙物理学教室の創始者、新城新蔵博士によって購入された「ハイデ10cm望遠鏡」、特殊な望遠鏡で恒星を観測し、時計の時刻合わせをしていた「子午儀」、ハレー彗星観測のため購入された「ザートリウス18cm屈折望遠鏡」は、現役としては日本最古で、現在は太陽観測に用いられている。
※トップの画像は、宮本正太郎博士が45cm屈折望遠鏡で観測した世界トップクラスの火星スケッチ。火星の偏東風発見へ繋がる。

子午儀



経線儀

分光写真儀

45cm屈折望遠鏡


ギタリストで宇宙物理学者のブライアン・メイさんのサイン

*現存する近代の天文台建築では、国登録有形文化財として保存されると並ぶ希少な作例であるにも関わらず、未だに登録されておらず、花山天文台が閉鎖の危機に迫られている。