


「紅葉の馬場」と呼ばれる参道は、その名の通り紅葉の名所である。
しかし、新緑の季節も見応えがある。早朝は特に心地よい。
『小倉百人一首』でも知られる小倉山の裾野に門を構える。正式名称は、小倉山二尊教院華台寺。本尊に、釈迦如来と阿弥陀如来(ともに重要文化財)の二尊を祀ることから、「二尊院」と称される。承和年間(834〜848年)に、嵯峨天皇の勅願により創建され、明治維新までは天台宗・真言宗・律宗・浄土宗の4宗兼学の道場だったが、明治以降 は天台宗に属している。境内は広大で山裾まで伽藍が点在し、その奥には藤原定家の時雨亭跡といわれる場所がある。