24 May 2022 Rhythms 南禅寺畔で400年続く老舗料亭「瓢亭」。移ろう季節に心を寄せ、今日もまた、もてなしの花があたたかく客を迎える。 Photo by 八木夕菜 かをりあふ庭のあふちの花散りてあやめが軒をすぐる夕風 藤原家隆 【花材】野花菖蒲(のはなしょうぶ)【花入】手付籠花入【軸】裏千家15代鵬雲斎筆「竹起清風」 迎え花-。もてなしの心を込めて、客を迎えるために生けられた花をそう呼ぶ。 京都・南禅寺畔、茶懐石の老舗「瓢亭」では日々、14代当主髙橋英一さんが自ら花を生ける。初夏の野花菖蒲に秋の桔梗、極寒にも映える椿…。手にする花や枝の多くが庭で育てた茶花だ。 瓢亭