〈小満〉

 太陽の光が強さを増し、草も木も伸びやかに育ち、やわらかな新緑からくっきりと色を深めています。畑は「麦秋」。黄金色の麦の穂が風に揺れます。無事に育ったことにほっとすることから「小さな満足=小満」となったとも。カエルやメダカの卵もかえり、生気が満ち満ちていくように感じられます。

 この時季、大輪の花を開く芍薬(しゃくやく)。「花王」とされる牡丹とともに、その美しさが形容され、花の宰相、「花相」とも呼ばれます。

◇茶花…真っすぐに気高く


【花・文】西本宗寂

【花入】龍耳付天龍寺青磁【花材】芍薬(バンカヒル)

 

◇ベッドオブモス


【花・文】かわべやすこ

【花材】シャクヤク(バンカヒル、華燭の典、浜嫁)、バラ(プレシャスモーメント)、ヒマワリ(花芯)、ピンポンマム(赤)

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 太陽の動きをもとに、1年を24に分けて季節を表す二十四節気。春分や秋分、夏至や冬至など、私たち日本人の暮らしの節目にもなっています。美しい季節のことばに寄り添い、茶室に生ける茶花と英国式フラワーアレンジメントを、その時季の風物とともに紹介していきます。

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