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「昭和」の競輪場、台湾人集客 京都向日町、老朽化逆手に

他場の車券のみを発売する日の向日町競輪場。レトロな施設に熱心なファンが集う
他場の車券のみを発売する日の向日町競輪場。レトロな施設に熱心なファンが集う

 京都向日町競輪場(京都府向日市寺戸町)は、外国人観光客を呼び込もうと、日本の文化やレジャーに関心が高くリピーターも多いとされる台湾人へのPR活動を始めた。空港などに置く現地語の無料の観光案内冊子には「1960~70年代の日本の雰囲気が残る珍しい場所」と記し、施設の老朽化を逆手に取った戦略を打ち出している。

 運営を担う日本写真判定(本社・東京都)によると、最近の同競輪場の入場者数は他場の車券を発売する日で約千人、レースの開催日でも最盛期(6800人)には遠く及ばない2千人以下にまで落ち込んでいる。限られた広告費の中、代理店との相談を重ねてターゲットにしたのが、好奇心が旺盛で勝負事も好む傾向があるという台湾人だった。

 広告の媒体に選んだのは、台湾人向けに日本の空港やホテルに置かれた3月発行の観光案内冊子で、1ページ分に開催日程や交通手段、イラスト入りで競輪の競技の説明などを記した。台湾人の若い女性2人が向日町競輪場を体験リポートする動画も同じ代理店が制作し、ネット配信も行っている。年季の入った車券売り場やスタンドも映し出されており、「昭和」が色濃く残る場内の雰囲気を伝えている。

 同競輪場の広報を担当する日本写真判定京都事業所の磯部謙太郎さんは「みんながあまり知らない『京都』が、京都駅からすぐの場所にあることを伝えたい。なんとか入場者数や売り上げの増加につながれば」と話している。

【 2018年04月20日 17時34分 】

ニュース写真

  • 他場の車券のみを発売する日の向日町競輪場。レトロな施設に熱心なファンが集う
  • 台湾からの観光客向けに作成した向日町競輪の紹介動画の一場面
  • 向日町競輪場を紹介する台湾人向けフリーペーパー(向日市寺戸町)
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