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有名店頼りの商店街活性化「無理だった」 人気洋菓子店が撤退

「閉店のお知らせ」が張り出されたアンリ・シャルパンティエ浜大津店(大津市長等2丁目)
「閉店のお知らせ」が張り出されたアンリ・シャルパンティエ浜大津店(大津市長等2丁目)

 空き店舗が目立つ大津市中心部の菱屋町商店街で、2015年4月から営業していた洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ浜大津店」(長等2丁目)が、今月末で閉店する。市の中心市街地活性化を目指すまちおこし会社「百町物語」(同)が誘致し、活性化のシンボルだっただけに、同社は計画の再検討を余儀なくされている。

 15年1月に発足した同社は、地元企業や商店主が出資する株式会社。市内外の有名店誘致を事業の柱の一つとし、デパ地下の人気店「アンリ・シャルパンティエ」の出店は話題を呼んだ。同店をグループ運営する「シュゼット・ホールディングス」(兵庫県西宮市)は「もともと3年の約束。一定の貢献はできた」とし、今年3月に撤退を決めたという。「百町物語」の尾中克行専務は「残念だが、よくやってくれたと感謝している」と話す。

 菱屋町商店街と、その両隣の丸屋町、長等の3商店街(通称ナカマチ商店街)で同時オープンした計8店のうち、今月末で同店を含む4店が撤退もしくは休業となった。一方、新たに和菓子店や米穀店が開店し、「西友大津店」跡に平和堂の食品スーパーが入った。

 百町物語は今後、地元の大学や高校と連携し、商店街で企画商品などを継続して販売するアンテナショップを展開する計画を進めている。若者や子育て世帯へのアピールを強めたい考えで、尾中専務は「有名店に頼るスタイルでは無理だったということ。教育機関との連携で、新たな活性化の糸口をつかみたい」と話している。

【 2018年04月26日 10時07分 】

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