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木の間滑り降りる爽快感 滋賀・栗東のアクティビティ人気

2人同時に振り子のようにして網に飛び移る日本初のアクティビティ「デュアルターザンスイング」(栗東市観音寺のフォレストアドベンチャー・栗東)
2人同時に振り子のようにして網に飛び移る日本初のアクティビティ「デュアルターザンスイング」(栗東市観音寺のフォレストアドベンチャー・栗東)

 自然を生かしたアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー・栗東」(滋賀県栗東市観音寺)が今夏でオープン1周年を迎えた。木と木の間に張られたワイヤロープを滑り降りるなどの体験ができ、会員制交流サイト(SNS)の口コミで大学生を中心とした若者が多く訪れる。森の魅力を満喫できる仕掛けをきっかけに、栗東の新しい観光スポットとして期待がかかる。

 同パークは市南部の金勝山中腹にあり、敷地面積は約1万平方メートル。高さ平均約8メートルの木々の間に足場が作られ、参加者は滑車を使って駆け抜けたり、つり橋を渡ったりする。こうした体験を同パークは「アクティビティ」と呼び、敷地内に約50カ所設けられている。

 2人同時に約20メートル先の網に振り子のようにして飛び移る日本初のアクティビティ「デュアルターザンスイング」は爽快感を味わえ、ワイヤロープを滑り降りる「ジップスライド」は、空中散歩のような気分が体感できる。また、各アクティビティの間は樹上のケーブルに沿って移動するため、高所のスリルがある。

 同パークのスタッフ林優里さん(24)は「夏は市街地より気温が3度ほど低く、秋は紅葉がきれい。季節によって楽しみ方も変わる」と話す。

 フォレストアドベンチャーは、北海道や福岡県など全国に約30カ所あり、栗東は昨年7月に完成した。最も多い日は約230人が来場し、オープン1年間で約1万人が訪れた。ゴールデンウイークや夏休み期間は予約で埋まるほどで、若者や家族連れの利用が多い。

 同パークは主に10~20代をターゲットにして、写真投稿サイト「インスタグラム」やフェイスブックなどのSNSアカウントを当初から開設し、情報発信に力を入れてきた。来場者にはハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿を促し、口コミでの「拡散」を狙う。

 京都市から訪れた女子大生(22)は「友だちのインスタで知った。車で行ける範囲で、思いっきり体を動かしたり絶叫できて、ストレス発散になる」と喜ぶ。

 市観光物産協会は市外の若者に他の観光地を訪れてもらうチャンスと捉える。同パーク入り口付近には、帰り道に立ち寄ってもらえるよう金勝寺(同市荒張)や九品の滝(同市井上)など市内の名所を紹介するマップを置いている。

 同パーク近くにある道の駅「こんぜの里りっとう」(同市荒張)では、金勝山で捕獲したイノシシの肉を使ったどんぶりやコロッケを味わう観光客が夏場を中心に増えたという。駅長の善家繁(しげる)さん(66)は「予約の時間まで時間をつぶしたり、昼食で利用する若者が多くなり、人の流れが変わった。パーク来場者に割引で金勝山の味覚を楽しんでもらえる企画ができたら」と話す。

 同協会は「金勝山を訪れる人の多くは高齢のハイキング客。パークに来る若い世代が、足を止めて栗東で一日過ごせるような仕組みを作りたい」という。

 同パークは小学4年生以上か身長140センチ以上が利用でき、体重は130キロまで。1人3600円。

【 2018年10月12日 14時37分 】

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