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アジア最大級 デジタル家電の国際見本市開幕

耳に装着して血流量を測定する京セラの新型デバイス。取得データはスマートフォンで表示できる(千葉市・幕張メッセ)
耳に装着して血流量を測定する京セラの新型デバイス。取得データはスマートフォンで表示できる(千葉市・幕張メッセ)

 アジア最大級のデジタル家電とITの国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」が16日、千葉市で開幕した。参加企業は多様化し、各社はIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)、ロボットなど最新の技術を活用した近未来の生活スタイルを提案。京都、滋賀に本社や生産拠点を置く企業もヘルスケア関連や防災向けの機器を披露した。

 IoTは産業や社会の姿を大きく変える力を秘め、製造業のほかに金融、小売り、農業など幅広い分野に活用先が広がる。核となるセンサーや通信モジュール(複合部品)は、京都メーカーの得意分野でもあり、今回も独自技術を生かした提案が目を引いた。

 3年ぶりに出展した京セラは、皮下組織の血流量を測るセンサーを用い、耳に装着して音楽を聴きながら心拍数などを計測する新型デバイスを発表。取得したデータをスマートフォンで確認でき、家電と連動させれば就寝中の体温変化を検知して空調を調節することも可能という。20年度中の販売を目指す。

 村田製作所は、生体情報から疲労度を測る機器を公開した。手の親指の脈拍を測定し、自律神経機能の状態などを判別して疲労・ストレスの度合いを定量化する仕組みを疲労科学研究所(大阪市)と共同開発。長距離ドライバーが多い物流会社向けなどを想定し、近く発売する。

 台風や地震など多発する大規模自然災害を踏まえ、防災に生かせる製品やサービスの提案も目立った。ロームは、地震の揺れを正確に検知するセンサーを初展示した。人などがぶつかった際の衝撃と地震の揺れを区別でき、地震と判断すれば防火戸を自動で閉めたり、飲料の自動販売機を無料化したりできるという。

 災害時の停電に備え、家庭用蓄電システムをPRしたのはニチコン。一般家庭で約8時間分の電力消費をまかなえる容量4・1キロワット時の小型蓄電池を披露。初めて100万円を切る価格帯に設定し、シェア拡大を狙う。

 また、光半導体製造のコーデンシ(宇治市)は、触れずに操作できるデジタルサイネージ(電子看板)を出品。センサーが手の形や動きから指示を読み取る仕組みで、画像処理システムのタクミビジョン(京都市下京区)と共同開発した。草津市に生産拠点「滋賀製作所」があるダイキン工業は初出展となった。心地よい空気を送って眠りや目覚めを促すユニークな空調システムを提案した。

 シーテックは、電子情報技術産業協会(東京)などが主催し、今年は前年を上回る725社・団体が出展した。19日まで。

【 2018年10月16日 22時11分 】

ニュース写真

  • 耳に装着して血流量を測定する京セラの新型デバイス。取得データはスマートフォンで表示できる(千葉市・幕張メッセ)
  • 指の脈拍から疲労やストレスの度合いを測定できる村田製作所の機器
  • ダイキン工業は天井から心地よい空気を枕元に送る空調システムを提案した
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