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VRで京都タワーからバンジーも 観光、エンタメの導入進む

VR機器をつけることで京都タワーからのバンジージャンプを疑似体験できる(京都市下京区・京都タワー)
VR機器をつけることで京都タワーからのバンジージャンプを疑似体験できる(京都市下京区・京都タワー)

 VR(仮想現実)を活用したサービスが、京都市内で広がっている。娯楽や観光だけでなく、住宅の内覧や海外の結婚式場の見学など営業のツールとしても活躍。物理的な距離や身体的な理由などに関わらず利用できるとあって身近になってきた。

 京都タワー(下京区)の展望室1階に、カップルや家族連れの悲鳴と歓声が響く。5日に始まった「VRバンジー」だ。ヘッドホンとゴーグル型のVR機器を装着することで、タワー展望室よりさらに高い地上120・9メートルからバンジージャンプする疑似体験ができる。

 タワーからの眺望が360度楽しめ、落下する瞬間には風が吹く仕掛けも施した。兵庫県宝塚市から訪れた平山純子さん(50)は「映像と分かっているのに、あまりにリアルで汗が吹き出た」と笑顔をみせた。10月の3連休には1時間待ちの行列もできたという。

 対象は小学生以上で、1回700円。12月24日まで実施する。運営する京都タワーホテルは「子どもや高齢者など実際にバンジージャンプするのが難しい人も楽しめる」(企画部)と力を込める。

 VRを使ったサービスは、京都観光やエンターテインメント業界で導入が進んでいる。

 昨年7月、東山区の古川町商店街にオープンした忍者の修行体験施設「NINJA VR KYOTO」では、VRで飛んでくる手裏剣をよける体験などができる。最新技術と日本文化の融合が訪日客から人気が高いという。

 京都鉄道博物館(下京区)では、来年1月までの土、日曜、祝日限定でJR各社の観光列車に乗車するVRの体験企画を実施している。車内の様子を再現し、各地への旅行気分が味わえるという。

 VRを商品販売の営業ツールとして活用する企業も出てきた。住宅販売のエルハウジング(右京区)は、建設前の分譲住宅をVRで映し出すサービスを今年7月から開始した。内装だけでなく、外観や周辺の様子も再現。家同士の間隔や室内の日光の入り具合、天井やキッチンの高さなども設計図通りに表現した。

 これまでに約10家族が体験し、口頭のみで説明するよりスムーズに契約に至った事例もあったという。同社は「図面よりも立体的に体感することで、想像がつきやすい。住宅購入時の不安感を取り除く役割を果たしている」と話す。今後はVR制作の専門社員も新たに雇い、今後もVR化する住宅を増やす予定だ。

 ワタベウエディングは、日本にいながらハワイの式場の様子を花嫁の目線で体感できるVRを全国30店舗に導入している。

 挙式当日の支度から式までのウエディングの1日の流れを体験するコースや現地スタッフが教会を案内するコースなど数分間のVRを用意。同社は「下見に行くのが難しい新郎新婦に喜ばれている」(広報)といい、今後もさまざまな分野でVRの導入が広がりそうだ。

【 2018年10月21日 21時45分 】

ニュース写真

  • VR機器をつけることで京都タワーからのバンジージャンプを疑似体験できる(京都市下京区・京都タワー)
  • VRゴーグルで映し出される京都タワーの点検スペースからの景色(京阪ホテルズ&リゾーツ提供)
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