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電気自動車の京大発ベンチャー、「見せる」新拠点

初代量産スポーツEV「トミーカイラZZ」の限定色モデル。当面は完成車の販売とプラットフォーム事業の2軸に注力する
初代量産スポーツEV「トミーカイラZZ」の限定色モデル。当面は完成車の販売とプラットフォーム事業の2軸に注力する

 電気自動車(EV)を製造販売する京都大発ベンチャー、GLMは7日、京都市伏見区に開設した新本社と研究開発拠点を公開した。大手メーカーなどと共同で車両や部品を開発するスペースを設け、幅広い企業との協業を推進する。ガソリン車からEVへ生産シフトが進む中、京都から新たなEVモデルを世界に送り出す。

 新拠点は4階建て延べ2100平方メートル。1階に「見せる現場」をしつらえ、協力先の部品メーカーが見学できるオープンな開発スペースを整備。2階には協業先の企業と新車両などを開発する秘匿性の高いスペースも設けた。外部企業が研究のサテライト拠点を置くこともできるという。9日に本格稼働する。投資額は非公表。

 同社は2010年に京大のEVプロジェクトを母体に設立。15年にスポーツカータイプの初代市販EV「トミーカイラZZ」の量産を始めた。2車種目の高級EV「G4」の開発計画も発表したが、EVの基幹である車台と駆動装置を一体化した「プラットフォーム」を提供して車両や部品の開発を支援するビジネスに活路を見いだし、完成車の販売と合わせた2軸の事業モデルを確立した。

 GLMは今後、協業先を広げ、開発に携わる技術者を2年間で40人程度に倍増させる。この日は「第2世代」と呼ぶ開発中のプラットフォームも初披露した。小型スポーツタイプ目的車(SUV)など幅広い車種に対応でき、先進運転支援システム(ADAS)やIoT(モノのインターネット)対応の部品開発などを後押しする。

 田中智久・最高執行責任者(COO)は、京都市内で新本社を構えた理由について「優良な企業が多く、創造性も豊かでものづくりには最適な環境」と説明。「多様な技術者と交流し、新たなモノを生み出す拠点にする。ここに来れば人が育ち、面白いことができる。多くの企業を引きつける場所にしたい」と語った。

【 2018年11月07日 22時40分 】

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