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洋服感覚で人気、ポップな「着物」 京都、老舗も相次ぎ参入

老舗メーカーがプロデュースしたおしゃれなセットアップ着物(手前)=京都市上京区・渡文
老舗メーカーがプロデュースしたおしゃれなセットアップ着物(手前)=京都市上京区・渡文

 着物は着付けが難しい―。そんな考えを一変させる新しい着物が登場している。老舗の西陣織メーカーと染匠がタッグを組んだポップなセットアップ(二部式)や、訪日観光客でも自分で着られる簡単着物が、手軽に和のおしゃれを楽しめると注目されている。

 手織りの帯で知られる「渡文」(京都市上京区)と、京手描友禅の「吉川染匠」(北区)が昨夏、プロデュースした着物ブランドが「レ・モン」。袖が着物の「ジャケット」とファスナー付きスカートを着用すれば、着物姿が完成する。ファー素材の簡易な帯など、洋服のような感覚で楽しめるのが特長だ。「レ・モン」はフランス語で「ふたつの世界」という意味。ブラウスなどと組み合わせて着ることもできる。

 パリコレなどに詳しいスタイリストや雑誌編集者らとともに制作し、生地の上質さや着姿にこだわった。吉川染匠の吉川博也社長(51)は「式服は素晴らしいが、それだけでは消費者と距離ができてしまう。ファッションとしての着物を確立したい」と意気込む。タレントを用いたイベントや期間限定店舗を東京で開き、若い女性に人気となっている。

 一方、訪日観光客が自分で着られるレンタル着物を提案するのが、ネスレ日本の元常務執行役員、神永勉さん(54)が京都で起業したカミーズ・ポップ(東山区)。米国で着物姿が尊重された経験から異業種に参入した。

 女性用は二部式で、襟合わせは最初から縫い付けてあり、上部はかぶるだけ。巻きスカートのように下部を履き、へこ帯を結ぶ。ホテルで自分で着てそのまま観光に出かけられ、気に入れば購入できるシステムを考案した。昨年末、市内のホテル1店舗が試験的に導入。外国人向けに開いた日本文化体験イベントでは「足を広げて歩きやすい」「帯結びが簡単」と好評だった。神永さんは「日本文化を世界に広げる入り口になればうれしい」と期待している。

【 2019年01月15日 15時40分 】

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