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京都で「バブル期並み」有効求人倍率、人手不足深刻な理由は…

有効求人倍率のグラフ
有効求人倍率のグラフ

 新名神高速道路の一部開通や好景気を背景に、京都府山城地域で人手不足が深刻化している。ハローワーク宇治(宇治市)の管轄内(宇治市、城陽市、久御山町、宇治田原町)は、2018年11月の有効求人倍率が過去最高の2・13倍(原数値)に達した。新市街地整備で活気づく城陽市や工場が集積する久御山町は、京都市でも企業説明会を催し、打開策を模索している。

 ハローワーク宇治によると、11月の数値は、城陽インターチェンジ北の新市街地で操業を始めた「京都郵便局」が初めて年末アルバイトを募集した影響などが大きい。ただ、18年は他にも1・90倍を超えた月があり、府内や全国平均を大きく上回って「バブル期並みの高水準」という。

 17年4月の新名神城陽-八幡京田辺間開通に合わせて城陽市が整備した新市街地に、市誘致分だけで17事業所が進出、昨年多くが操業を始めた。同市と井手町にまたがる「白坂テクノパーク」も企業集積が進んでいる。

 一方、事業者は人手の取り合いに危機感を深める。市は17年度、城陽商工会議所などと3度の企業説明会を初開催。18年度は開催地を京都市に広げた。

 市は、23年度の新名神の全線開通に合わせたアウトレットモールの開業で、雇用がさらに約千人増えると見込む。地元高校生への市内企業のPRや、近隣市町と連携しての地域外への情報発信など、新たな策を探る。

 久御山町には製造業を中心に1600以上の事業所があり、従業員は2万5千人を超す。18年2月の町内の有効求人倍率は7・30倍(原数値)に達した。

 町は、15年度からほぼ毎月、企業説明会を町内や京都市内などで開いている。対象を55歳以上の求職者に絞ったり、企業が講義形式で自社を紹介する方式を取り入れたりと、雇用確保へ工夫する。

 同町で食品卸最大手の三菱食品が19年の開業を目指して物流拠点の建設を進める。町は新市街地を整備、事業用地を24ヘクタール増やす計画で、町産業課は「人手不足は当面続く。企業とともに歩むため支援を進めたい」とする。

【 2019年01月23日 12時55分 】

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岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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