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京の謎。なぜ、あぶらとり紙の大人気店が「よーじや」なの?

主力商品のあぶらとり紙が並ぶ店舗内(京都市東山区・よーじや祇園店)
主力商品のあぶらとり紙が並ぶ店舗内(京都市東山区・よーじや祇園店)

 京都市東山区の四条通花見小路にある「よーじや祇園店」。全国から訪れる修学旅行生や女性グループ、外国人観光客で店内は混雑する。お目当ては、手鏡に映る女性をパッケージにあしらったあぶらとり紙だ。

 よーじやは明治時代に、創業者が大八車に化粧品や日用品などを積んで売り歩いたのが始まりだった。1904(明治37)年、市内に店舗を構え、紅やおしろいを並べた。花街の芸舞妓や歌舞伎役者に親しまれ、大正期には口腔衛生の意識の高まりから扱った楊枝(ようじ)がヒット。「楊枝屋」が社名の由来となるまでに広く知られるようになった。

 現在は嵐山や清水、銀閣寺エリアなど観光地を中心に11店舗を展開している。商品も多彩になり、口紅やチークなどの化粧品をはじめ、雑貨や菓子など約200点へ広がっている。

 近年、特に注力しているのが、基礎化粧品と呼ばれる化粧水や乳液などのスキンケア商品だ。天然素材にこだわり、肌なじみの良さで知られるヒアルロン酸を配合している。企画開発事業部ディレクターの入江裕司さんは「各年代に応じたラインナップを取りそろえている」と胸を張る。

 新たな分野への挑戦にも積極的に取り組む。混雑する店舗内とは別に、ゆったりした空間を提供しようと2003年から、カフェの運営をスタート。完全個室のエステルームを一部の店舗に設け、低刺激の成分にこだわった男性用化粧品の取り扱いも始めた。

 羽田、成田の両空港には空港店舗をすでに出店しているが、今後は関東圏での路面店展開も視野に入れる。入江さんは「誰もが安心して使える良質の品を提供したい。よーじやの商品は『化粧品』でなく、『美粧品』。女性の美や身だしなみを支える商品を今後も届けたい」と前を向く。

 ■よーじや ようじやあぶらとり紙の販売からスタートし、1953年に同社(中京区)を設立。現在は化粧品や雑貨の販売、カフェ運営などを手がける。従業員は約240人(パート含む)。

【 2019年02月01日 15時26分 】

ニュース写真

  • 主力商品のあぶらとり紙が並ぶ店舗内(京都市東山区・よーじや祇園店)
  • 自社の化粧品を使った施術を受けられる、完全個室のエステルーム
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