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春節で大忙し?京都・滋賀で商戦本格化 宿泊増も消費厳しく

はかまの着付けを体験する中華圏からの旅行客(大津市・びわ湖大津プリンスホテル)
はかまの着付けを体験する中華圏からの旅行客(大津市・びわ湖大津プリンスホテル)

 中華圏の旧正月に当たる春節に入り、中国などから観光客を多く迎える京都や滋賀のホテルや量販店では売り上げアップを期待し、特売やイベントを開催している。一方で、中国の景気減速を背景に消費のトーンダウンも懸念され、各店は対応を模索している。

 春節向けイベントを開催中のびわ湖大津プリンスホテル(大津市)では、日本の正月の風習や文化を知ってもらおうと、獅子舞やたこをあしらった写真スポットを設置した。朝食に雑煮や黒豆など正月料理も用意し、「付加価値を提案しないと宿泊先に選んでもらえない。歓迎ムードを演出したい」(広報担当)といい、4~6日までで中華圏からの宿泊客は前年比45%増と大幅に伸びている。

 リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)は、「春節のお慶びディナー」と称して縁起が良いとされる中華料理のコース全7品を提供中。春節期間の稼働率予想は、国内外合わせて前年比1割増の平均87・9%で、半数以上が外国人という。

 日本政府観光局によると、昨年の訪日中国人は昨年838万人と過去最多となった。ただ、9月の台風による関西空港の機能低下で、秋以降は大幅に減少。各店とも春節期間の巻き返しへの期待は大きい。

 台風の影響で渡月橋の欄干が倒れる被害が出た右京、西京両区の嵯峨嵐山地域では9、10日に餅つき大会や振る舞い酒で訪日客をもてなす。クレジットカードVISAの運営会社と行う訪日客向け抽選会も11日まで催す。

 総合免税店ラオックス(東京都)は京都市内の3店舗で春節に合わせたセールを実施。中国では今年が「豚年」で、豚にちなんだキャラクターグッズのほか、3千~7千円で化粧品の福袋などを販売する。担当者は「中国人スタッフを普段より1割ほど増員して配置した。連日前年を上回る客足だ」とする。

 多くの訪日客が利用する京都駅前地下街「ポルタ」と「ザ・キューブ」では、春節を前に電子決済サービス「ウィーチャットペイ」を導入。昨年9月にポルタでアリペイを導入してからは、中国人客を中心に月間4千件の利用があるという。

 一方で、百貨店では1月の免税売り上げが落ち込むなど不安要素もある。背景として米中貿易摩擦による中国経済の減速や中国で施行された電子商取引に関する新法で、転売を目的に中国外での「代理購入」が制限された影響などが考えられる。先行きの不透明感も懸念される中、サービスの多様化が春節商戦を成功に導くためのカギとなりそうだ。

【 2019年02月07日 08時56分 】

ニュース写真

  • はかまの着付けを体験する中華圏からの旅行客(大津市・びわ湖大津プリンスホテル)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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