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京都のホテル、外国人宿泊過去最高 国内観光客は減少顕著に

訪日客の地域別構成比(2018)
訪日客の地域別構成比(2018)

 京都市の主要ホテルでは、2018年も外国人宿泊客の増加が続き、地震や台風による影響は限定的だったが、関西空港を利用するアジアからの訪日客が多くを占める大阪では台風による関空閉鎖の影響が大きかった。京都ではこうしたリスクを念頭に、減少が続く国内客も含めた多様な地域構成を模索する動きが広がっている。

 英国のホテル市場調査会社「STR」によると、平均客室単価に客室稼働率を掛けて算出する客室収益指数「RevPAR」の18年の対前年比伸び率は、大阪がマイナス7・7%と収益の悪化が目立ったのに対し、京都はマイナス0・2%にとどまった。

 背景の一つには、京都を訪れる訪日客の地域構成の多様さがある。訪日客全体ではアジアが85・7%、関空を利用する訪日客はアジアが92・0%に達する。今回調査対象となったホテル52施設の18年の宿泊客地域別構成比はアジアが58・8%で、欧州や北米などアジア以外の地域が4割超を占める。リーガロイヤルホテル京都(下京区)は「京都は成田空港を使って入国する欧米からの訪日客が多く、関空閉鎖の影響は受けにくい」とみる。

 一方、土台である国内の観光客は地震や台風の影響を除いても減少傾向が顕著だ。昨年は地震や台風の影響がない5月以前でも国内からの宿泊客は前年割れしている。

 京都ブライトンホテル(上京区)は訪日客の割合が約35%で、内訳は欧州や東アジアが3割ほど、北米が2割ほどを占める。構成比について「国内のリピーターや常連客にゆっくり滞在してもらえるようにしたい」と訪日客の割合は30~40%程度を維持する考え。京都ホテルオークラ(中京区)も、訪日客の割合を現状の30%程度を維持しながら「国内の人口減少を踏まえ、東南アジアやオーストラリア、ヨーロッパへのセールスも強化して多方面からの集客を目指す」とする。

 今回の調査では、宿泊客数でイタリアが前年比36・9%増となったほか、スペインが同26・2%増、フランスも同15・5%増となり、欧州の伸びが目立った。

 同協会は以前、中国などのアジアでの誘客に力を入れていたが、現在は「何もしなくても来ていただける状態」。近年は欧米やオーストラリアの個人旅行者向けの誘致活動に軸足を移している。

 同協会は「日本の伝統文化への関心が高い欧州の訪日客は、工芸品や和食の消費など地場産業への貢献が期待できる。リスク分散のため構成の多様化も必要で、引き続きアジア以外からの誘客に力を入れる」としている。

【 2019年04月05日 18時58分 】

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