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凡語:丹後のキャベツ

 「大盛り」「おかわり自由」といった言葉が使われる野菜の筆頭はキャベツだろう。とんかつには千切りが、串かつや焼き鳥にはざく切りが合う▼農林水産省の統計によると、国内で野菜の作付面積が減少する中、キャベツ畑はここ10年で6・4%増えた。スーパーやコンビニに袋詰めのカット野菜が並ぶ。外食向けや弁当・総菜など中食向けにも加工用キャベツのニーズが高まっている▼京都府の一大畑作地である丹後国営開発農地(京丹後市)でも、加工用キャベツの栽培に力を入れ始めた。夏に植えて年内に出荷するのが主だが、他の産地が手薄な4、5月取りを目指し、府丹後農業研究所(同)が品種や栽培方法を探っている。この季節、畑には2キロを超す大玉が並ぶ▼加工用は箱詰めせず鉄製コンテナで出荷し工場でカットされるため、大玉の方が生産性が高い。丹後農研では今年、自動収穫機も導入して省力化を試す▼かつて丹後では葉タバコ畑が広がったが2011年度で廃作に。大橋善之所長(55)は「加工用キャベツは新規就農者も手掛けやすい。『ポスト葉タバコ』のエースに育てたい」と、産地一体となって安定供給を目指す▼消費者の生活様式が変化し家の内でも外でも年中カット野菜が重宝される昨今。丹後産キャベツに期待がかかる。

【 2019年04月07日 13時09分 】

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