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サンコール、医療介護分野参入 歩行訓練支援機を発売

サンコールが開発した歩行訓練支援機。ひざの屈曲など角度を設定して足の動きを誘導する
サンコールが開発した歩行訓練支援機。ひざの屈曲など角度を設定して足の動きを誘導する

 サンコールはこのほど、医療機器開発販売のフィンガルリンク(東京)と共同で、リハビリテーション用の歩行訓練支援機器を開発し、全国の医療機関や福祉施設向けに販売を開始すると発表した。自動車部品を主力とするサンコールが新たな収益の柱として期待する医療・介護分野に新規参入する。

 支援機器は、訓練内容に合わせてあらかじめ太ももを上げる角度やひざを曲げる角度などを設定。センサーで利用者の動きを感知してモーターで設定した角度まで誘導し、訓練を補助する。

 理学療法士ら指導者が口頭で伝えている歩行姿勢などの指示が訓練者に明確に伝わる。訓練者の足を持ち上げたり、支えたりする指導者の肉体的な負担も軽減できる。

 機器にセンサーが内臓され、着衣のまま利用できる。重さは4・4キロと比較的軽量で、3分程度で装着できるという。左右どちらの足にも対応する。

 サンコールは、エンジン用弁ばねなどの自動車部品や、ハードディスクドライブ用精密ばねのような情報通信向けを主力とするが、得意の金属加工技術を生かした新規事業の柱として、医療・介護や環境・エネルギー、自動車電動化などの分野で研究開発を進める。2016年にはリハビリ向け装着型歩行補助機器を共同開発。高齢化が進む中、医療・介護分野の参入機会をうかがってきた。

 今回の支援機器はサンコールが製造し、フィンガルリンクが月10万円程度でリース販売する。初年度の販売目標は100台。同機器の市場は20年に40億円に伸びるとみられ、サンコールはこの分野で3年後のシェア30%、売上高12億円を目指す。

【 2019年04月12日 14時50分 】

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