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村田製作所純利益41%増、19年3月期決算 車載部品伸び

村田製作所連結業績推移
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 村田製作所が26日発表した2019年3月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が41・6%増の2069億円となり、過去最高を更新した。好業績を支えてきたスマートフォン向けの部品需要が18年後半から失速したが、車載部品が大きく伸び、工場のフル操業で利益率が向上した。

 主力の積層セラミックコンデンサーなどの旺盛な需要で、全体の工場操業度は年90%と高水準に。折り畳める樹脂多層基板の量産に苦戦し、費用が膨らんだ前期の反動もあり、本業のもうけを示す営業利益は63・4%増の2668億円と大幅に改善した。

 売上高は14・8%増の1兆5750億円と初めて1兆5千億円を突破。コンデンサーが車載向けを中心に3割伸びた。ソニーから取得したリチウムイオン電池事業の年間売上高も上乗せされた。操業度の向上と原価低減で税引前利益は59・3%増の2673億円に。年配当は1株当たり20円増配する方針。

 20年3月期は、高機能スマホ向けの部品が伸び悩むが、需要が拡大する先進運転支援システム(ADAS)関連など車載部品が2割伸びる見通しで、売上高は横ばいを予想する。利益面は工場操業度の低下や減価償却費、研究開発費の増加により減益を見通す。

 設備投資は将来の増産や人材採用の拡大を見越し、前期と同規模の3千億円を計画。年配当は今月1日に株式分割したため実質増配となる。

 大阪市で記者会見した村田恒夫社長は「19年度の上期は高機能スマホが弱含みだが、下期にかけて回復するだろう。中国では5G(第5世代移動通信システム)の基地局や端末向けの投資が活発で、自動車も安全装置の装着率が向上するため、部品需要自体は弱くならない」と述べた。

【 2019年04月26日 23時10分 】

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