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ワコールHD純利益96%減、子会社減損損失響く 19年3月期

 ワコールホールディングス(HD)が15日に発表した2019年3月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前期比96・5%減の3億円だった。子会社の減損損失や米国会計基準のルール変更に伴う株式評価損の計上で、期初の予想から一転し、大幅減益となった。

 売上高は0・8%減の1942億円。中国やヨーロッパでは電子商取引(EC)販売を中心に好調だった一方、国内の卸売りは百貨店向けなどが苦戦した。ルシアンやAiなど子会社の減収も響いた。

 利益面では、子会社ピーチ・ジョンの公正価値を見直した結果、商標権とのれんの減損損失計56億円を計上。米国会計基準の変更により、持ち合い株の株価変動に伴う株式評価損55億円も加わったため、税引き前純利益は84・6%減の22億円と大きく落ち込んだ。

 減損損失と株式評価損を除いた場合の税引き前純利益は、6・1%減の136億円とする。年配当1株72円は据え置いた。

 20年3月期は、19年3月期の反動から大幅増益を見込む。創立70周年の記念配当を上乗せし、年配当1株80円に増配の方針。

 大阪市内で会見した安原弘展社長はピーチ・ジョン低迷の要因について「市場動向の変化に対応する商品の的確な手が打てなかった。ブランドイメージの転換と商品開発力の強化を図る」と説明。10月に予定される10%への消費増税に関しては「大きな影響は出ないとみている」とした。

【 2019年05月15日 23時10分 】

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