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竹炭で蓄電装置、短時間の充放電に利点 安全性もリチウムより上

サンコールが開発する竹の活性炭を使ったキャパシタの電極(同社提供)
サンコールが開発する竹の活性炭を使ったキャパシタの電極(同社提供)

 サンコールは、自社製の竹炭を用いたキャパシタ(蓄電装置)事業に参入する。宮津市産の竹を活用する取り組み。小型軽量化が可能で短時間での充放電に向く特徴を生かし、まずは3年以内に同社の歩行訓練支援機に搭載し、事業化を進める。

 同社は、地方創生で包括連携協定を結ぶ宮津市の放置竹林の竹を利用して、自社製の過熱水蒸気炉で活性炭を生産している。竹炭は微細な粉末とし、これまで生活用品の消臭材や、美しい漆黒を生かして高級車のインパネに使われてきた。

 過熱水蒸気炉で製造する竹の活性炭は微細な穴の分布を制御できることから、キャパシタの素材としても優れており、実用化に向け開発を進めてきた。

 同社は、エンジンの弁ばねなど自動車部品を主力としていて、自動車の電動化を見据えながら新事業の開拓を進めている。すでに医療・介護分野向けに歩行訓練支援機を発売しており、3年以内をめどに電源として竹炭を用いたキャパシタを搭載する。

 リチウムイオン電池と比較し、キャパシタは蓄電容量が少ない一方、短時間での充放電に優れる。蓄電に化学反応を伴わないため安全性が高く軽いことから、訓練支援機や医療や介護現場での使用に向いているという。

 大谷忠雄社長は「安価で安全なキャパシタの需要は多いはずだ。自社製品への搭載を皮切りに、蓄電部品事業に参入したい」と話す。

【 2019年08月24日 21時10分 】

ニュース写真

  • サンコールが開発する竹の活性炭を使ったキャパシタの電極(同社提供)
  • 竹の活性炭を使ったキャパシタの搭載を予定する同社の歩行訓練支援機
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