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ヒトの毒性試験「幹細胞で可能」 京大iPS研でシンポ

薬剤開発での安全性確認へ幹細胞を活用する意義について議論したシンポジウム(京都市左京区・京都大iPS細胞研究所)
薬剤開発での安全性確認へ幹細胞を活用する意義について議論したシンポジウム(京都市左京区・京都大iPS細胞研究所)

 動物福祉の観点から、ヒト用の薬剤開発などの安全性確認に動物を使わない動きが強まる中、ヒトES細胞(胚性幹細胞)などを代わりに活用する方法を探るシンポジウムが27日、京都市左京区の京都大iPS細胞研究所であった。製薬や化学、食品関連の企業関係者約100人が集まり、現場の状況を踏まえて議論を交わした。

 同研究所の藤渕航教授らが中心になって7月に設立した「幹細胞を用いた化学物質リスク情報共有化」コンソーシアムが主催した。

 藤渕教授は、ヒトES細胞に毒性のある化合物20種類を作用させ、それぞれのケースで遺伝子発現に生じた変化を調べた研究を紹介。「ヒトの毒性試験では幹細胞を使うことが可能であるという結果が得られた」と話した。

 今後、さらに多くの化合物とES細胞の反応を調べ、データベースを構築していくと説明。ヒトとマウスでは毒性のある化合物への反応に違いがあり、ヒトES細胞を使う利点があるとも述べた。個人ごとに作製して安全性を確かめられるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の有用性も強調した。

 このほか、製薬企業や食品会社の関係者が、安全性試験の現状の課題を解説した。

【 2017年10月27日 22時51分 】

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