出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

戦前の道徳教育紹介 京都、教育勅語謄本など70点展示

明治初期から第2次世界大戦期までの道徳教育の歩みを紹介した企画展(京都市下京区)
明治初期から第2次世界大戦期までの道徳教育の歩みを紹介した企画展(京都市下京区)

 今春から小学校で道徳が教科化されるのを前に、京都市下京区の市学校歴史博物館で企画展「近代日本の道徳教育」が開かれている。明治初期から第2次世界大戦期までの道徳教育の歩みを取り上げている。

 戦後の道徳は1958年に特設され、教科外活動として続いてきた。江戸期には私塾で道徳が説かれ、明治期には「修身科」を中心に道徳教育が行われてきたという。

 会場では、教科書や写真など約70点を展示し、欧化の時代を経て、自由民権運動を背景に教育方針が転換されていく様子を紹介。

 1890年に出された教育勅語のコーナーでは、1948年に全国すべての学校から回収することが決められた謄本(公式な印刷物)を展示している。市内の公立小で発見された貴重な史料となっている。基本理念として言われる「忠君愛国」の言葉は教育勅語にはなく、その後の解説で使われ広まったことなどを伝えるコラムも添えている。

 このほか、天皇の誕生日とキリストをあがめる歌が同じページに併記されている唱歌集(1888年)や、楠木正成が子どもに戦死の覚悟を説き、戦時下の歴史教育のあり方が分かる国民学校6年の国定国史教科書(1944年)などもある。

 担当者は「時代とともに道徳の内容は変わっている。戦前の道徳教育について正しく知ってもらいたい」としている。4月15日まで。水曜休館。入館料必要。(寺内繭)

【 2018年02月04日 17時20分 】

ニュース写真

  • 明治初期から第2次世界大戦期までの道徳教育の歩みを紹介した企画展(京都市下京区)
  • 京都市内の公立小で発見された教育勅語謄本
京都新聞デジタル版のご案内

    教育・大学のニュース